【書評】年収1億円の起業家が語る!中野祐治著『億を稼ぐ人の考え方』レビュー〜無尽蔵にお金を生み出す33の思考と習慣〜

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■ はじめに:今のままの働き方で、あなたは本当に「自由」になれますか?

毎日の満員電車、一向に減らない仕事のタスク、毎月のようにやってくる請求書の支払い……。「もっと自由な時間が欲しい」「お金の不安から解放されたい」と心の中で願いながらも、結局は「仕事を辞めるわけにはいかないから」と自分に言い聞かせて、毎日をやり過ごしていませんか? もし、あなたが今の現状に少しでもモヤモヤを抱えていたり、将来への漠然とした不安を感じているのなら、今回ご紹介する書籍は、人生の軌道修正を図るための非常に大きなきっかけになるかもしれません。

今回レビューするのは、中野祐治氏による著書『億を稼ぐ人の考え方 無尽蔵にお金を生み出しつづける33の思考と習慣』(きずな出版)です。著者は、多様化する時代に対応するためにさまざまな事業を展開し、そのすべてで結果を出して毎年年収1億円を超える起業家です。本書は、そんな彼が「稼ぎの秘訣」を余すところなく公開した一冊となっています。

私自身、この本を読んで「なぜ自分がいつまで経っても経済的な自由を得られないのか」という根本的な原因を突きつけられ、まさに雷に打たれたような衝撃を受けました。今回は、本書の魅力をたっぷりと、そして私の心に深く突き刺さったポイントを中心に、熱く語っていきたいと思います!

■ 本書の概要:小手先のテクニックではなく「根幹」を変えるバイブル

巷の書店やネット上には「誰でも簡単に稼げるノウハウ」や「最新の副業テクニック」を謳うビジネス書が溢れかえっています。しかし、本書『億を稼ぐ人の考え方』は、そうした表面的なテクニックや一過性のトレンドを語る本ではありません。タイトルに「考え方」とある通り、成功し続けるための「マインドセット(あり方・心構え)」という最も重要な根幹に焦点を当てています。

著者はかつて、最初から天才的なビジネスセンスや潤沢な資金を持っていたわけではありません。残業代を含めても手取り23万円の平凡な会社員でした。さらに親の借金の肩代わりもあり、生活はカツカツで非常に苦しい状況だったそうです。しかし、そこからメンター(師匠)との出会いを経て、現在のように無尽蔵にお金を生み出し続けるビジネスオーナーへと変貌を遂げました。

本書は、「常識」「働き方」「お金」「人間関係」「生き方」という5つの多角的な視点から、億を稼ぐ人が当たり前に行っている33の思考と習慣をわかりやすく解説しています。読み進めるうちに、私たちがこれまで親や学校、社会から無意識に刷り込まれてきた「常識」がいかに私たちを経済的自由から遠ざけていたかに気づかされます。現状を打破したいすべての人にとって、まさにバイブルと呼べる内容です。

■ 響いたポイント①:安定の「左側」から自由の「右側」へシフトせよ

本書の中で最も重要であり、私の価値観を大きく揺さぶったのが「キャッシュフロー・クワドラント」に関する考え方です。名著『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』の概念を引き合いに出し、著者は非常に実践的なアプローチを提示しています。

世の中の働き方は、E(従業員)、S(自営業者)、B(ビジネスオーナー)、I(投資家)の4つに分かれます。本書にはこう記されています。「E・Sの左側の原動力は『安定』を求める気持ちであるのに対し、B・Iの右側の原動力は『自由』を求める気持ち」だと。多くの人は、親や学校からの教育によって「良い学校に入り、安定した会社に就職する」という左側の生き方を絶対の正解としてインプットされています。

しかし、著者ははっきりと断言します。 「あなたの勤めている会社の社長の仕事は、あなたを金持ちにすることではありません。社長の仕事は、あなたがきちんと給料をもらえるようにすることです」と。

つまり、左側のクワドラントでいくら必死に働いても、そこにあるのは「毎月の給料」という安定の維持だけであり、私たちが本当に欲しい「本当の経済的安定や時間的な自由」は見つからないのです。 自由を手に入れたいなら、自分がその場にいなくても収入が発生する右側のクワドラントを目指さなければなりません。起業というと、多くの人は自分がプレイヤーとして働き続ける「S(自営業者)」を想像しがちですが、SとBは明確に違います。将来的に右側へ移りたいのであれば、まずは「B(ビジネスオーナー)」を目指すこと。この明確なゴール設定こそが、億を稼ぐための絶対条件なのだと痛感しました。

■ 響いたポイント②:「学ぶ」は「真似る」。メンターの教えを徹底的にパクる

もう一つ、非常に実践的で痛快だったのが「カンニングしまくって、真似しまくって、パクりまくれ!」という教えです。

私たちは子どもの頃から「カンニングは悪いことだ」「自分の頭で考えなさい」と教えられてきました。しかし、ビジネスの世界でゼロからオリジナルを作ろうとすることは、膨大な時間と労力の無駄になりかねません。「人は環境の生きもの」であり、私たちが日本語を話せるのも、まわりが日本語だらけの環境で親の言葉を真似してきたからです。

だからこそ、人生において「誰から影響を受けるか」、つまり「メンター」を決めることが何よりも大切だと著者は説きます。メンターを決めるということは「影響を受ける先を決める」ということ。メンターを見つけたら、あとはひたすらその人のやり方、考え方を真似る。「学ぶ」の語源は「真似る」から来ていると言われるように、すでに結果を出している人の思考をそのままインストールすることが、成功への最短ルートなのです。

また、メンターとのご縁も「待っているだけ」では決して手に入りません。著者のメンターとの出会いは「友だちの友だちの知り合い」という、最初は細い糸のようなものだったそうです。そのご縁のサインを見逃さず、自らコミュニティに飛び込み、自分からご縁の糸を紡ぐ努力をしたからこそ今の成功があります。「これからは、コミュニティ(つながり)を自分から選択していく時代」。この言葉に、受け身で生きることの危うさを教えられました。

■ 響いたポイント③:成功の95%は「心構え」と「応援される力」で決まる

ビジネスで成功するためには、IQの高さや特別な才能が必要だと思っていませんか? 本書では、ハーバード大学の研究データを引用し、「人生における成功も失敗も95パーセントは、その人自身の『心構え(Attitude)』の結果である」と紹介しています。

多くの人は「Have(資金や人脈など何を持っているか)」や「Do(やり方、スキル)」ばかりに目を向けます。しかし、本当に重要なのは「Be(あり方・心構え)」なのです。「どういう自分でありたいか」「どんな姿勢で取り組むか」という根っこの部分がしっかりしていなければ、どんなノウハウも砂上の楼閣に過ぎません。

さらに、ビジネスを大きく育てるためには「応援される人になること」が不可欠です。では、どうすれば応援されるのでしょうか? その答えは非常にシンプルで、「まず自分がたくさんの人を応援する人になること」です。見返りを求めるのではなく、大切な仲間を心から応援する。「いつも応援してくれているAさんだから、自分も応援しよう」。これは貸し借りを超えた、人と人との間に生まれるごく自然な感情です。こうした損得勘定を抜きにした行動が、結果的に自分を応援してくれる人を増やし、強固なチームを作り上げていくのです。

■ 響いたポイント④:「失われた30年」を生き抜く自己投資と時間の使い方

日本はバブル崩壊後の1990年代前半から、「失われた20年」どころか「失われた30年」とも言われる経済の長期低迷期にあります。本書の指摘によれば、日本は名目GDPでわずか1割程度しか成長していないのに対し、同じ時期にアメリカは3倍、中国は2倍の成長を遂げています。世界上位600カ国を見ても、この期間に成長していない国は日本以外ほとんどないという衝撃的な事実があります。

ここで著者が投げかける非常に鋭い指摘があります。「人生の先輩のアドバイスは聞くものだ」という常識から脱却せよ、というものです。会社の先輩であっても、親であっても、学校の先生であっても、その人たちが経済的に豊かになっていない(成長していない)のであれば、そのアドバイスを聞いてはいけないのです。冷たい言葉に聞こえるかもしれませんが、資本主義の現実を突いた真理です。

著者は会社員時代、手取り23万円の中から、なんと15万円を自己投資(ビジネス書の購入や勉強会への参加)に充てていたそうです。「自分の頭の中身に投資したものは誰にも奪えない。絶対にハイリターンになる」という教えを信じ、当時の時給換算がたったの「483円」という絶望的な数字であっても、未来への投資をやめませんでした。貧乏な時期を「あとになって絶対にネタになる」と楽しむ強靭なメンタルがそこにはあります。

「金持ちと貧乏人の唯一の違いは、暇な時間に何をするか」。 会社で働いている時は一生懸命働き、仕事が終わってからの時間(余暇)を右側のクワドラント(BやI)の活動のために全力で使う。この圧倒的な行動量とストイックさこそが、「億を稼ぐ」ための揺るぎない土台なのです。

■ まとめ:言い訳する自分を捨てて、今日から一歩を踏み出そう

本書の終盤で、著者は私たち読者に力強く、そして深く問いかけます。

「グダグダ言い訳している自分自身は好きですか?」 「壁にぶつかってすぐにあきらめる自分自身は好きですか?」 「気分感情に振り回されて、行動しない自分自身は好きですか?」 「小さなプライドを手放さずに、変化を怖がってチャレンジしない自分自身は好きですか?」

もちろん、答えはすべて「NO」です。誰もが、自分自身だけは裏切りたくないし、自分自身を好きでいたいと願っているはずです。もしそう思うなら、苦手なことや嫌なことから逃げず、言い訳を捨てて、いまできる最大限のことをやるしかありません。

『億を稼ぐ人の考え方』は、単なるお金儲けのノウハウ本ではありません。自分自身の「生き方」を根本から見つめ直し、人生のハンドルを自らの手に取り戻すための、熱いメッセージに溢れた一冊です。もしあなたが、今の人生にくすぶりを感じていて、「もっとできるはずだ」「本気で人生を変えたい」と少しでも思っているなら、ぜひ本書を手に取ってみてください。

そして、読んで終わりにするのではなく、本書にある33の思考と習慣の中から、何か一つでも「真似して」行動に移してみてください。私も今日から、自分の時間とお金の使い方をシビアに見直し、未来の自分への自己投資を始めます。一緒に「億を稼ぐ思考」をインストールし、本当の自由への第一歩を力強く踏み出しましょう!

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この記事を書いた人

大手企業にて総括・バックオフィス業務を牽引し、現場の無駄を排除する「業務自動化システム」を構築・提供する実務家。
「財務的視点」と「最新のIT技術」を掛け合わせ、利益を最大化する業務フローを設計しています。

【保有資格・専門領域】
・FP2級 / AFP
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